*左手にトイレ掃除用具、右手に汚れた雑巾を持った明西は、女子トイレの個室で両手を上げて降参の姿勢を取っている女子たちに阻まれた。

その表情は困惑から混乱へと変わっていった。

「この仕事ができないなら、手遅れになる前に辞めなさい。

もう何時だよ、下掃除もろくにしないで、本当に本気で掃除してるのか？"

"うっ、昔はポリエステルシャワーフラワーがあんなにきれいに掃除してくれたのに、トイレ掃除のたびにいい香りがしたんだ、特に。

今は？

嫌な悪臭がそこらじゅうに漂い、しゃがんだ穴にウンチが溜まっているのをよく見かける。

今朝食べたものを吐くよ？"

"その通りだ。

なぜ学校はこのような廃棄物をポリエステル・シャワーフラワーのために埋めさせるのか、本当に理解できない。