大唐の長安、正安18年。

李世民は朱雀街をあてもなく歩いていたが、6、7歳の子供を見つけると、目を離さずにじっと見ていた。

彼の異常な行動は道行く人々をパニックに陥れた。

この人身売買の老人が息子を誘拐するのではないかと恐れ、あわてて息子を連れ去ろうとする女性もいた。

李世民の後を追っていた張阿南は、これを見て心の中でため息をつくしかなかった。

彼は、陛下が再び、無駄死にした初孫のことを考えていることを知っている......3ヶ月前、銭州は突然、大唐の初孫である李タークが銭州で火葬にされたという緊急報告を送ってきた！

陛下はどのようにこれに耐えられますか？

結局のところ、陛下は息子を失った苦しみから立ち直ったばかりで、孫を失う苦しみに耐えられるでしょうか？

長孫の死を知った陛下は激怒し、銭州の役人全員を嶺南へ追放した。

そして、7歳の孫に敬意を表するため、自ら弔辞を書かれた。